『靖国』が面白そうだ。
東京で公開中止のドキュメンタリー映画『靖国』、記事を探して読んでたらどんどん見たくなってきたよ。面白そう。
あの若者は日本人なんです。追悼集会に抗議した若者が中国人だと間違えられて追われている。で、その後ろでカメラを廻している私は中国人。あのときは怖かったですね。だからうまく焦点を合わせられなくて、あの場面はピントがずれてる。その時は私には何もなかったけど、10年のあいだに実際にカメラやテープを取られたこともありました。
「靖国刀」をつくる刀匠を描くことで、靖国神社という空間が持つ「魂」とその意味が何なのか、感じて欲しい、考えて欲しいんです。
いま世界のどこかで戦争が起こっていますね。どの国にだって戦争で戦死した人がいる、その遺族とその悲しみも必ず存在する。そして追悼したい気持ちも同じように存在しているんです。
一番肝心なことは、靖国神社では戦争で死んだ人をどういうふうに見ているかということです。それはアジアだけじゃなくて世界につながる問題です。
映画は”靖国刀”といわれる靖国神社境内で日本刀を作る最後の
「靖国の刀匠」92歳の刈谷直治の一日から始まる。
狭い作業場で息を切らせながら、まず日本刀で空を切り、
榊に水をやり、そして作業を開始する。
そこは世間の喧噪とは全く別世界で営まれ、ただ刀に魂を打ち込む、
それだけに必要なことをただ行っているかのようだ。
アレクサンドル・ソクーロフ(『エルミタージュ幻想』『太陽』監督)
映画監督・李纓は唯一無二という意味でユニークなタイプのプロフェショナルな映画人だ。多くの作品を創ってきているが、今回もこの『靖国』を見て、高度な完成度、明快さと簡潔さに驚かされた。彼は非の打ち所なくモンタージュを行い、自分なりに映画の時間を感覚し、この感覚したこと全てを現実の映画に絶妙に変容させる。
李纓は輝かしいばかりのドキュメンタリー技術を身につけており、彼のドキュメンタリー映画は一定のプロセスを踏査した結実であるばかりか、揺れ動く感情の物語である。
- http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200803310328.html
- http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080331/crm0803311845029-n1.htm
- http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080329-341814.html
=謹告=
4月12日より、銀座シネパトスにて公開予定としておりました映画『靖国』の上映は、当館では上映中止となりましたことをご報告致します。
お客様には深くお詫び申し上げます。
※なお当館にてお求め頂きました前売券につきましては、当館窓口にて払い戻しをさせて頂きます。
上映中止となりましたことをご報告
『靖国』上映に関するお知らせ 2008.3.31
この度、4月12日より当館にて上映を予定しておりました映画『靖国』ですが、編成、営業上の都合により上映中止とさせて頂きます。
お客様には多大なご迷惑をお掛けいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
キュー・アックス株式会社
編成、営業上の都合により
3 月31 日に弊社と配給会社様で上映に関しての検討を行った席上、弊社としては上映に向けた
安全な環境づくりという観点から再度一般試写会の開催による上映方法検討などの実施を申し入
れましたが、最終的に配給会社様から弊社責任者宛に「試写会の開催は難しいので上映を中止にす
ることで了承願いたい」というお申し出がありました。上映中止の決定に関し配給会社様によるマスコミ発表に至る経緯は上記の通りであります。弊
社としては、この発表に至るまで弊社側から「上映中止」を配給会社様に申し入れを行った事実は
なく、あくまで上映に向けた検討を重ねてまいりました。
おー。最終的には配給会社から中止の申し入れ?これが事実なら、
シネマート六本木(同港区)とシネマート心斎橋(大阪市中央区)を経営するエスピーオーも「他の映画館が中止すると、こちらに嫌がらせが来るのではないか」と、ひとまず中止にした。
なんて報道されたら怒るよなー。
最初に上映を中止した新宿バルト9。何もインフォメーションは載ってないみたい。
来月公開予定のドキュメンタリー映画「靖国」をめぐり、都内の映画館1館が、予定していた上映を取りやめることを決めた。「問題が起こる可能性もあり、総合的に判断した」としている。
映画は4月12日から都内4館、大阪1館での上映が、配給・宣伝会社アルゴ・ピクチャーズと映画館側との間で決まっていた。取りやめを決めたのは、東京・新宿の「新宿バルト9」。運営会社ティ・ジョイによると、今月13日ごろに興行担当者で議論して判断。15日にアルゴ側に正式に伝えた。