ハウル城

見てきましたよ。宮崎アニメ。前の席の若者がやたら落ち着き無くて、頭掻いたり座り直したり横向いてたり、もう城より動いてんじゃねえかと思った。

まあそんなことを差し引いても、いまいち面白く見られませんでした。お話は全体的に散漫な印象。映像も見たことあるようなシーンばっかりで、こんな動きが!っていうのが無かったし。掃除好きでしっかり者のお母さんと、少し子供っぽいけどイザっていう時には頼りになるお父さんと、素直すぎる子供がでてきて、最初から最後まで特に役割が変わることなく、結局オールドファッションな家族パワーで戦争終わらせちゃうぞーみたいな。そんなの見たくねー。

でもジブリの映画で個人的に最高に感動したのはテレビで途中から見た『ホーホケキョ となりの山田くん』なので、僕の感想はあんまりあてにならないかもしれないです。

ハウル城 つづき

「イザっていう時には頼りになるお父さん」は違うかもしれない。オールドファッションな「頼りになる父さん」は、家族が悪漢に襲われたら撃退するものだろうけど、この映画にはその手の対決が一度も出てこなかった。

主人公に強力な呪いをかける荒地の魔女がラスボスなのかと思って見てると、早々に無害な婆さんにされちゃうし。ハウルは戦場に出かけて行ったりするんだけど、見物だけで帰ってきたりするし。巨大メカが出るっていうんで派手なアクションを期待してるのに、ただ動くだけだし。

普通の物語で起こるはずの力の衝突が起こらない。気持ち悪い。スッキリしない。ファンタジックなラブストーリーとは別のレベルで、そういう気持ち悪さを狙って演出してるんだとしたら、ちょっと面白い映画なんじゃないかと思えてきた。