エピローグ

通天閣がカイシャに何本も突き刺ささっている。崩壊しながらゆっくりと移動しているカイシャの壁は、まるで、ダンボールでできているかのようだ。

云々。

「もうこんなことはうんざりだチュウ!」ラットだかマウスだかと和解した<科学者>が怒鳴る。「あっさりしたものクワセロ!」<先輩>が喚く。「カットだ、カット!」<後輩>がカメラに指示を出す。

でも、カメラはもう帰ってしまった後だったので、みんな自分の事を映すカメラを持ち直して、ぜんぶ最初から撮りなおしになるのでした。

おしまい。