倒れたイラク人を射殺してはしゃぐ米兵の映像 (via pya!)

CNNで10/26に放映されたもののようです。テキスト版がCNNのサイトにあります。

悪の存在に絶えず驚き、人間が他の人間にたいして陰惨な残虐行為をどこまで犯しかねないかという証拠を前にするたびに、幻滅を感じる(あるいは信じようとしない)人間は、道徳的・心理的に成人とは言えない。
或る年齢を超えた人間は誰しもこのような無垢、このような皮相的態度、これほどの無知、あるいは健忘の状態でいる権利を有しない。
こうした道徳的欠陥を維持することがますます出来にくくなるような、映像の巨大な蓄積が今では存在している。残虐な映像をわれわれにつきまとわせよう。たとえそのような映像が表象に過ぎず、それが言及している現実を到底網羅していなくても、それらはなお重要な機能を果たしている。映像は語りかける。人間はこんなことまでやるのですよ、熱意をもって独善的に、進んでやろうとさえするのですよ。覚えておきなさい。

(スーザン・ソンタグ 『他者の苦痛へのまなざし』)